「お問い合わせフォームからの自動返信メールが、急に届かなくなった」
そんな連絡がクライアントから増えたのが、2026年1~2月頃です。
原因は、2026年1月に行われたGmailの仕様変更です。これまで使えていた受信方法が終了したことで、Contact Form 7(CF7)からGmailで受信できなくなってしまいました。
この記事では、その解決策として WP Mail SMTP というプラグインを使い、Gmail経由で確実にメールを届ける方法を画像付きで解説します。
手順は少し多めですが、ひとつずつ進めれば大丈夫です。
必要なもの・前提条件
設定を始める前に、以下の準備が必要になります。
- WordPressの管理画面にログインできること
- Contact Form 7が設置・設定済みであること(フォーム自体は作成済みの前提で進めます)
- 送信に使うGmailアカウント
- Google Cloud Consoleにアクセスできること(上記Gmailアカウントでログインします)
Google Cloud Consoleは、Googleが提供する開発者向けのサービス管理画面です。
今回はここでGmailを外部アプリ(WordPress)から使うための「認証情報」を作成します。
普段使わない画面なので身構えるかもしれませんが、手順どおり進めれば大丈夫です。
WP Mail SMTPをインストール・有効化
まずは「WP Mail SMTP」のプラグインを導入します。
- WordPress管理画面の左メニューから「プラグイン」→「新規プラグインを追加」をクリック
- 右上の検索ボックスに「WP Mail SMTP」と入力
- 「WP Mail SMTP by WP Mail SMTP」が表示されたら「今すぐインストール」をクリック
- インストールが完了したら「有効化」をクリック
有効化すると設定ウィザードが表示されることがありますが、ここでは一旦スキップして問題ありません。後ほど設定画面から手動で設定していきます。

Google Cloud Consoleでの設定
ここが一番ボリュームのあるパートです。ひとつずつ進めれば難しくありません。
ひとつ注意点があります。
この設定は、実際にメール送受信に使うGmailアカウントでログインして行う必要があります。
クライアントのGmailアドレスで自動返信を送る場合は、クライアント本人にこの作業をしてもらうか、許可を得てアカウントにログインして作業してください。
1)Google Cloud Console にアクセスします
2)画面上部の「プロジェクトを選択」(またはプロジェクト名が表示されてる場所)をクリック

3)右上の「新しいプロジェクト」 をクリックします

4)「プロジェクト名」を入力し、「作成」をクリック

5)作成通知が出た場合は「プロジェクトを選択」をクリック。または、左上の「プロジェクトの選択」で先ほど作ったプロジェクト名を選択。

6)画面左上上部が先ほど作成したプロジェクト名になっていることを確認します。

Gmail APIを有効にする
7)上部検索ボックスに「API」を入れて検索し、「APIとサービス」をクリック

8)左メニューの「ライブラリ」をクリック

9)画面を下にスクロールして「Gmail API」をクリック

10)Gmail APIの「有効化」をクリック

認証情報(OAuthクライアントID)を作成する
11)Gmail APIを有効にすると、「認証情報を作成」ボタンが表示されるのでクリック

12)使用するAPIの「API を選択」で「Gmail API」を選択し、「ユーザーデータ」にチェックを入れて「次へ」

13)アプリ情報を入力します。
- アプリ名:任意の名称(例:WP Mail SMTP)
- ユーザーサポートメール:今使っているGmailを選択
- デベロッパーの連絡先情報:今使っているGmailを入力
入力したら「保存して次へ」をクリック。

14)スコープの画面は何も触らず「保存して次へ」をクリック

15)OAuthクライアントIDの設定画面で「アプリケーションの種類」をクリック

16)アプリケーションの種類を「ウェブアプリケーション」に設定し、「名前」に任意の名前を設定します。
下部に「承認済みリダイレクト URI」 があるので、「URIを追加」をクリック。

17)「URI」のフォームに下記アドレスを入れた後、「作成」をクリック
※ 1文字でも違うと失敗するので注意!(一番最後に「/」必要)

18)認証情報画面で「完了」をクリック

クライアントIDとシークレットを控える
19)画面が切り替わるので左メニューの「認証情報」をクリック

20)さきほど設定したクライアントIDの鉛筆マークをクリックします。

21)詳細情報が表示されるので「クライアントID」と「クライアントシークレット」を控えておきます。
この2つのコードは、次ステップのWordPressでの設定画面で使用します。

22)続いて、左メニューの「対象」をクリックします。

23)公開ステータスが「テスト」になっている場合、「アプリを公開」ボタンをクリックします

24)確認画面が出るので「確認」をクリック

25)公開ステータスが「本番環境」に変わればOKです

WP Mail SMTPにGmailを設定する
続いてGoogle Cloud側で取得したクライアントIDとシークレットを、WordPress側に設定していきます。
1)WordPress管理画面の左メニューから「WP Mail SMTP」→「設定」へ進み、「一般」タブを選択します。

2)下にスクロールして、「最優先の接続」の「送信元メールアドレス」に、上記で設定した「Gmailアドレスを入力」します。

メーラー(送信方法)の選択肢から「Google / Gmail」を選びます

3)さらにスクロールし、「Google / Gmail」項目の「クライアントID」「クライアントシークレット」の欄に、さきほどGoogle Cloud Consoleで控えた値をそれぞれ入力します

4)下にスクロールして、一旦「設定を保存」をクリックして保存します。
5)保存後、認証の項目にある「あなたのGoogleアカウントを使用したメール送信をプラグインに許可する」ボタンをクリックします

6)Googleの画面に遷移するので、設定したGoogleアカウント(受信するGmailのアカウント)を選択し、パスワードを入力してログインします。

7)「このアプリはGoogleで確認されていません」の画面が出るので「続行」をクリックします。(本番公開直後はこの警告が出ることがありますが、自分のアプリなので問題ありません)

8)「wpmailsmtp.com がGoogleアカウントへのアクセスを求めています」の画面で「続行」をクリック

9)WordPressに戻り、認証部分が「OAuth接続を解除」の赤いボタンになっていれば接続成功です

Contact Form 7のメール設定を確認する
続いてContact Form 7側のメール設定を行います。
1)WordPress管理画面の左メニューから「お問い合わせ」→ 対象のフォームを開きます(または新規作成)
2)「メール」タブをクリックします
確認するのは次の項目です。
メール
お問い合わせメールがGmailに届くようにするための設定です。
- 送信元(From):今回設定したGmailアドレスになっているか確認します。
- 送信先(To):問い合わせ内容を受け取りたいアドレスを設定します。(GmailでもOKですが警告が出ます)

メール(2)=自動返信メール
問い合わせをしてくれた相手に自動返信を送る場合は、「メール (2) を使用」にチェックが入れて設定を行います。
- 送信元(From):こちらも今回設定したGmailアドレスにします
- 送信先(To):
[your-email]のように、フォームのメールアドレス欄のタグが入っていればOKです(問い合わせした人のアドレスに返信されます)

設定を変更したら、忘れずに「保存」をクリックしてください。
お問い合わせフォームから送信を確認する
最後に、実際のフォームから送信して、本番と同じ流れで届くかを確認します。
1)設定したお問い合わせページを開きます
2)自分のメールアドレスを入力して、テスト送信します
3)次の2つが届いていれば完了です
- 管理者宛:問い合わせ内容のメール(送信先に設定したアドレス)
- 問い合わせした人宛:自動返信メール(メール(2))
両方とも届けば、設定はすべて完了です。お疲れさまでした!
まとめ
お疲れさまでした!
今回は、2026年1月のGmail仕様変更(POP3による外部メール取り込みの終了)でメールが届かなくなった問題を、WP Mail SMTP + Gmail APIで解決する手順を解説しました。
おさらいすると、大きな流れは次の4ステップです。
- WP Mail SMTPをインストール・有効化する
- Google Cloud ConsoleでGmail APIを有効化し、認証情報(クライアントID・シークレット)を作成する
- WP Mail SMTPにクライアントID・シークレットを入力して、Googleアカウントと連携する
- Contact Form 7のメール設定を確認し、テスト送信で動作を確認する
手順は多めですが、一度設定してしまえば安定して動作します。
制作者の方へ:クライアントのGmailを設定する場合
クライアントの依頼でフォームを設置し、クライアント名義のGmailを使う場合、Google Cloud Console側の設定はクライアント本人に行ってもらう必要があります(そのGmailアカウントでログインして操作するため)。
ただ、クライアントにとっては慣れない操作が多く、難航しがちなパートでもあります。
さらに案内する側も、クライアントが今どの画面で行き詰まっているのかが見えにくいため、やりとりがかみ合わないことがあります。
そんなときは、つまずいている画面のスクリーンショットを共有してもらうとスムーズです。どのステップのどの画面かが一目でわかるので、的確に案内でき、解決までの時間を大きく短縮できます。
Gmailは仕様変更が多く、振り回されることもしばしばですが、めげずに根気よく付き合っていきましょう!^^(筆者は何度も発狂済み)

